2. 発酵に費やす熟成期間
本来の必要な時間をかけて作られたものかどうか。
なぜ時間が大切なのか?それは熟成までの過程で作り出される様々な物質に関係しています。それは菌・微生物が作り出す私たちに欠かせない物質を育むための時間と言えるのです。アミノ酸、ビタミン、糖分、ホルモン、酵素、様々な有機酸など、こうした物質のカタマリが本来の発酵食品には含まれているのですこれらは微生物・菌たちの活動により作り出されているのです。この物質を総称して「生理活性物質」と呼びます。最近はパン食が進み朝の味噌汁を飲まない人も多いかもしれません。しかし味噌汁を飲むことは結果的にこういった酵素やアミノ酸、ビタミンなどを飲んでいることなのです。一杯の味噌汁にはサプリメントなどを必要としない「生理活性物質」の宝庫が詰まっているのです。それは命が織り成す大自然の集約、それを体内に取り入れてることに他なりません。それを疎かにして抽出したサプリメントに頼るのは本末転倒ではないでしょうか?
化学培養の菌はどのように作られるのでしょうか?麹菌や酵母菌、納豆菌など天然の菌をX線やガンマ線、紫外線をあてたり重金属や抗生物質、化学物質を添加したりします。そうするとたくさんの菌の中から希に突然変異する菌がいます。それを繰り返しさらに突然変異した強力な菌を作っていきます。そしてエキス類、アミノ酸、ビタミン剤、ミネラル剤などを使って培養します。中には牛のエキスや化学調味料、殺菌剤などを培養液に使ってるものもあるのです。さらにバイオの技術で遺伝子操作された菌がつかわれるようになりました。このような放射線転写したり遺伝子操作されたりして人工培養された発酵菌は安全性に問題があります。また天然菌と人工培養菌を比べた場合人工培養菌は特定の1つの菌しか入っていませんが天然菌の場合、何種類もの酵母菌やいろんな麹菌や乳酸菌などが生きています。たとえばパンの場合、イーストは一種類の菌がほとんどです。そのためパンを膨らますことはできてもパン独特の美味しい味や香りを引き出す事はできずマーガリンや香料を使うこととなるのです。このように人工培養された発酵醸造菌を使った食べ物は他にもたくさんあります。ワイン、ビール、焼酎、酢、納豆、パン、鰹節、ヨーグルト、チーズなどです。蔵付き天然麹菌で自然栽培米麹で甘酒を作ったものを糖化テストをしたら倍近い糖化酵素の量があり旨みコク甘さがあり最高の味です。ちなみに本物の麹の甘酒はやや茶色ががっています。
排出されやすいサプリメントのビタミンC
野菜サラダを食べた場合とビタミンCのサプリメントを飲んだ場合とで、尿中に排出されるビタミンCの量と血液中のビタミンCの量の違いを比較した研究がありました。(東邦大学そし薬学部の石神昭人准教授)これによると野菜サラダを食べて二時間後の尿中ビタミンCの量は食べる前と比較してほとんど変わらず、血液中のビタミンCの量は1時間後には食べる前の約2.5倍、二時間後には3倍に増えていました。 ビタミンCのサプリメントを飲んで二時間後の尿中のビタミンCの量は食べる前と比較して約二倍増えており、血液中のビタミンCの量は1時間後も二時間後もほとんど変わりませんでした。※吸収されたサプリメントのビタミンCのほとんどが尿中に排出されたことになります。 自然ビタミンCは身体にとって有用なものであるから排出されにくく、血液中の量が増え全身の細胞に使われ、人工ビタミンCは身体にとって有害で不要なものであるため排出されやすく血液中の量が増えず全身の細胞に使われにくいのでしょう。